2024年の競馬を振り返る 印象に残ったG1競走トップ5
あまり馬券を買うことはせず、純粋にスポーツとして楽しめた一年でした。
惨憺たる結果だった馬券成績については振り返らない方向で筆を進めたいと思います。
第5位 宝塚記念
馬券がずばり的中したレースだったので印象に残っています。
2024年上半期を代表する古馬は宝塚記念勝ち馬のブローザホーンだったと言って差し支えないでしょう。 年始の日経新春杯で重賞初勝利を飾ると、阪神大賞典3着、天皇賞春2着とタフなレースで馬券を外さない充実っぷり。 宝塚記念では絶望的な馬場の中で大外から道悪巧者っぷりを見せつけてくれました。
当日はリアタイはできなかったのですが、東京も雨模様だったのを覚えています。 ブローザホーンはこのレースを勝って以来G1馬らしからぬ二桁着順が続いていますが、また同じような悪条件で輝く姿を見せてくれることを信じています。
第4位 ホープフルS
最低人気ながらレースを動かし、3着に粘り込んだファウストラーゼン クロワデュノールの抜け出した進路に続いてしっかり抜け出せたジョバンニ そして手応え抜群の4コーナーから、抜け出してから並ぶ隙も与えなかったクロワデュノール 近年東スポ2歳S勝ち馬からコントレイルやイクイノックスのような歴史に残る名馬が誕生していますが、それに続く一頭が出てきたかもしれません。 3年前に負った大怪我から苦しい時期を過ごしてきた北村友一騎手の涙にも思わずもらい泣きしました。 サンデーの勝負服が似合う!
ドウデュースが引退し主役不在の競馬界に新たな主役候補が誕生し、一年のいい締めくくりとなりました。 同じく世代最強候補と謳われているエリキングとの決着も含めて来年のクラシックが今から楽しみです。
第3位 有馬記念
前々日の金曜日に飛び込んできた悲報を忘れもしません。 その瞬間から「ドウデュースの古馬三冠を阻む者は誰か?」を予想するレースから一変しました。 また、私はレガレイラが勝ち馬になるとは予想していませんでした。 牝馬ながら皐月賞やダービーにチャレンジし惜しいとまでは言えずとも善戦を見せてくれたかと思えば、楽勝にも思えた牝馬クラシックトライアルのローズSや格下揃いのエリザベス女王杯も落とし、個人的な評価としては同レース9番人気スタニングローズよりも下でした。 レガレイラは5番人気で、こちらはむしろ人気しすぎでは?とまで思っていたくらいです。
リスグラシューやクロノジェネシスといった馬がいたことで盲点でしたが、なんと3歳牝馬での有馬記念制覇は64年ぶりのこと、グレード制導入からは初のこととのことです。 当時のことはわかりませんが、ウオッカのダービー制覇も単勝10.5倍ついていることですし、同様の驚きがあったのだろうと思われます、 直後に発表された怪我が残念でならないですが、中長距離路線に果敢にチャレンジしていってもらいたいです。 シャフリヤールも惜しかった。本当に強いダービー馬です。
第2位 日本ダービー
東京競馬場での現地観戦が叶いました! 1コーナー付近に位置取って(ちょっと傾斜が付いていて立ち見でも見やすいのです)見ていたのですが、逃げると予想していなかったエコロヴァルツと岩田康誠騎手が目の前を走っていってカッコよかったです。
エコロヴァルツと番手につけたシュガークンがスローな展開を作っていたのですが、向正面ではコスモキュランダやサンライズアースが動き始め、ペースが急に上がる激しい展開になり、熱狂していました。 ジャスティンミラノを軸で馬券を買っていましたので、直線で抜け出した時は紐がどの馬になるか?という思考になっていたのですが、内側のポケットからダノンの勝負服が抜け出してきて、私の脳は激しく混乱に陥ります。 5番人気のダノンエアズロックに2400メートルは厳しいだろうということで消していたのですが、モレイラ騎手ならば多少の距離の無理でも効かせてしまうのではないか?という考えはなかったわけではありませんでした。 ただ、ダノンエアズロックは9番の黄色帽子、どうも抜け出した馬の番号や帽子の色が違うようなのです。 もう一頭ダノンの馬がいたこと、鞍上は横山典弘騎手であることを思い出した時には勝負が決していました。ノリさん恐るべし。。。
目黒記念の後、パドックで横山典弘騎手のトークセッションが行われたのですが、「馬は大事にしていれば応えてくれる」という馬を大事にして競馬をするノリさんならではの金言には痺れました。 菊花賞や有馬記念を勝つことはできなかったものの、いずれも悪くない内容で勝負できていて、来年も中長距離の本格路線の中心として活躍してくれるを期待しています。
第1位 天皇賞(秋)
ブログのタイトルにもなっている「ソングライン」が引退して以来、次なる推し馬を探しています。 そんな中、今年の上半期から注目していた馬がホウオウビスケッツです。 春先の東京新聞杯で3着に入ると以降は馬券を外さない活躍っぷり。函館記念では重賞初勝利を飾りました。 前哨戦となった好メンバーの揃いの毎日王冠ではシックスペンス相手にゴール目前まで抜かせない粘り腰を見せてくれ天皇賞本番での活躍も期待しておりました。
また、競馬界としても2023年ジャパンカップにイクイノックスが引退して以来、次なるヒーローが待ち望まれていました。 同馬のライバルとも言える同世代のダービー馬ドウデュースが2023年の有馬記念を勝ち、その最有力とされていました。 しかし諸々の条件が噛み合わなかったのか、今年の春は大本命と目されたドバイ遠征や宝塚記念を落としてしまいます。 怪我明けで臨んだ2023年の三冠牝馬リバティアイランドに次ぐ2番人気となってしまいます。
ノースブリッジはスタートで遅れたため、ホウオウビスケッツは楽に逃げのポジションを取れ、遅すぎない絶妙なスローペースに持ち込むことができました。 ホウオウビスケッツを先頭に馬群は短い隊列のまま、4コーナーに入ります。 リバティアイランドは中盤でポジションを上げていた結果、絶好の位置で東京の長い直線を迎えたように見えました。 一方のドウデュース、4コーナー時点では最後方に位置しており、絶望的に見えました。 ホウオウビスケッツは毎日王冠でも見せた粘り腰を見せ、他の先行馬に先頭を譲りません。 タスティエーラはマークしていたであろうリバティアイランドが抜け出せないのを見て、外から先頭に迫ります。 大外からドウデュースが、ゴール前の一瞬で末脚を繰り出し、全てを抜き去りました。 差しが決まりにくい展開から問答無用に抜きさるその姿はまさにヒーロー復活という言葉が似合いました。
ドウデュースの競走馬としての物語は終わってしまいましたが、彼の仔がイクイノックスの仔と対決する日が待ち遠しいです。 ホウオウビスケッツはこの天皇賞で実力がバレてしまった感があり、次走では人気を背負うでしょう。 明日1/5開催の中山金杯でも59.5キロのトップハンデを背負うことになってしまいました。 逃げ馬のヒーロー候補として、2025年はどのような活躍を見せてくれるのか、楽しみにしています。
そして2025年
今年のクラシック戦線の主役はG1を勝った3頭のどれか、という可能性もありますがジャスティンミラノやアーバンシックのように年始時点では重賞未出走の馬の中から主役は登場するかもしれません。トライアルももちろん、共同通信杯などのクラシックにつながって来る重要レースにも目が離せません。
2024年のクラシックを彩ったダノンデサイル、アーバンシック、ステレンボッシュ、チェルヴィニア、ジャンタルマンタル、アスコリピチェーノそしてレガレイラが古馬としてどんな活躍をしていくのかも楽しみです。皐月賞がレコード決着になったこともあるのでしょうか、新4歳馬の世代はレベルが高いという評価を見かけることが多かったように思います。 一方で新5歳馬はベラジオオペラが唯一のG1制覇という結果に留まっています。G1で強い姿を全く見せていないわけではないので、逆襲にも大いに期待が持てるでしょう。
そしてもはや日本馬が活躍することも珍しくなくなって生きている海外G1への挑戦についても忘れてはなりません。今年は凱旋門賞やBCといった高い壁をぶち破る馬が出て来るのでしょうか?
今年も新たなドラマ、ヒーローが生まれることを期待しています。